僕の場合、期間工でお金は残せました。
トヨタでは1年満了時に約160万円を貯め、その後に作った約100万円の借金は、日産で働き始めてから約8か月で完済しました。
ただし、楽に稼げたわけではありません。
トヨタでは速いラインに追われ、日産では1日に約1,000本のボルトを締めました。どちらも約1年で満了できましたが、きつさの種類はかなり違いました。
この記事では、当時実際に受け取った給料や手当、仕事内容、寮生活を比べながら、「期間工は本当に稼げるのか」を正直に書きます。
この記事で書いていること
- トヨタ・日産で働いた当時の月平均手取りと手当
- 約1年働いて実際に残せた金額
- それぞれの仕事内容と、特にきつかったこと
- 借金100万円を約8か月で完済した返済ペース
- 期間工をおすすめできる人・おすすめできない人
金額についての注意
この記事の金額は、僕が在籍していた当時の給与記録と実体験をもとにしています。手取り額は税金や控除、残業、出勤日数などで変わります。
入社祝い金、満了金、皆勤手当、寮の条件も時期や募集先によって変わるため、応募前に必ず最新の募集情報を確認してください。
月平均手取りには、祝い金や満了金などが入った月も含まれます。月平均手取りと手当の内訳を足した金額が年収になるわけではありません。
期間工で実際にお金は残せた
僕にとって期間工は、特別なスキルがない状態から、まとまったお金を作るための仕事になりました。
当時の受取実績から計算した月平均手取りは、トヨタが約33万円、日産が約31万円です。
これは、毎月必ず30万円以上もらえたという意味ではありません。入社祝い金や満了金が入る月は多く、定時が続く月は少ない。月ごとの差はかなりありました。
寮費と水道光熱費が無料だったことも大きかったです。一人暮らしなら毎月出ていく家賃や光熱費を抑えられるため、給料の一部を貯金や返済に回しやすい環境でした。
僕の結論
期間工は「楽に大金を稼げる仕事」ではありません。それでも、仕事を続けて支出を管理できれば、短期間で貯金したい人や借金を返したい人にとって有力な選択肢になります。
トヨタと日産の給料・手当・寮を比較
まずは、僕が約1年ずつ働いた当時の実績をまとめます。
| 比較項目 | トヨタ | 日産 |
|---|---|---|
| 月平均手取り | 約33万円 | 約31万円 |
| 入社祝い金 | 40万円 | 70万円 |
| 皆勤手当 | なし | 2か月ごとに8万円 約1年で48万円 |
| 満了金 | 6か月39万円 1年49万円 |
最初の1か月3万円 その後19万円を2回 |
| 祝い金・手当・満了金 | 合計128万円 | 合計約159万円 |
| 残業 | 1日平均約30分 | ほぼ定時 |
| 寮費・水道光熱費 | 無料 | 無料 |
| 住環境 | 風呂・トイレ共同 | 借り上げアパート |
| 年収 | 約465万円 | 約450万円 |
| 勤務期間 | 約1年 | 約1年 |
| お金の残しやすさ | ◎ | ○ |
※金額と寮環境は、僕が在籍していた当時の実績です。工場、入社時期、出勤状況などによって条件は異なります。
トヨタの月平均手取りは約33万円
トヨタで受け取った金額をもとに計算すると、月平均手取りは約33万円でした。途中入社で勤務日数が少なかった初回給与は除いています。
この金額には、入社祝い金や満了金が振り込まれた月も含まれます。通常の給料だけで、毎月33万円を受け取っていたわけではありません。
暇な時期は定時、または定時より早く終わる日もありました。逆に忙しい時期は、1日90分ほど残業することもありました。1年間で見ると、残業は1日平均約30分です。
入社祝い金は40万円。満了金は6か月時点で39万円、1年満了時に49万円でした。祝い金と満了金だけで合計128万円です。
約1年間働き、満了した時点で約160万円を貯めることができました。
日産の月平均手取りは約31万円
日産で受け取った金額から計算した月平均手取りは、約31万円でした。
残業はほとんどなく、定時で終わる日が多かったです。約1か月だけ忙しい時期がありましたが、そのときでも残業は1日1時間ほどでした。
僕が入社した当時の入社祝い金は合計70万円。皆勤手当は2か月ごとに8万円で、約1年間に48万円受け取りました。
最初は1か月契約だったため、最初の満了金は3万円。その後は6か月契約になり、19万円を2回受け取りました。入社祝い金、皆勤手当、満了金を合わせると約159万円です。
トヨタより残業は少なかったものの、僕が働いた1年目は祝い金や皆勤手当が大きく、まとまった金額を受け取れました。
トヨタ期間工で実際に働いて感じたこと
流れてくる車に部品を取り付ける仕事
トヨタでは組立工程を担当し、ラインで流れてくる車に決められた部品を取り付けていました。
手順を覚えれば、同じ動きの繰り返しです。ただし、ラインは自分の都合で止まってくれません。少し遅れると、次の車がすぐに流れてきます。
一番きつかったのはラインの速さ
慣れていない時期は、一つのミスや数秒の遅れが次の作業に響きます。仕事が終わるころには、体だけでなく頭も疲れ切っていました。
作業が少し遅れる。次の車が来る。遅れを取り戻そうとして焦る。
最初のころは、この繰り返しでした。
それでも、部品を取る順番や体の動かし方が少しずつ身につき、ラインについていけるようになりました。初日から器用にこなせたわけではありません。
仕事中の会話は少なかったが、孤独はあった
僕が働いた職場は、30代から40代くらいの人が多い印象でした。
仕事中は自分の持ち場に集中する時間が長く、接客業のように一日中誰かと話す必要はありません。その点は、人付き合いで疲れやすい僕に合っていました。
一方で、地元を離れて寮で暮らしていたため、仕事以外の時間に孤独を感じることはありました。
共同寮は不便だったが、貯金しやすかった
トヨタでは、風呂とトイレが共同の寮で生活していました。寮費と水道光熱費は無料です。
一人暮らしと比べると、プライバシーの面では不便でした。ただ、トイレットペーパーなど共同部分の日用品を自分で買う必要がなく、食堂も利用できました。
スーパーへ行く回数も減り、予定外の物を買う機会自体が少なくなりました。僕がトヨタで約160万円を残せたのは、給料だけでなく、この環境の影響も大きかったと思います。
1年で満了したのはホームシックになったから
仕事には少しずつ慣れていました。それでも、地元を離れた生活でホームシックになり、約1年で契約を満了しました。
仕事のきつさだけが理由ではありません。当時の僕にとっては、生活環境と地元からの距離も大きな問題でした。
トヨタを一言でまとめると
ラインの速さと共同寮の不便さはありましたが、お金を使う機会が少なく、僕にとっては貯金しやすい環境でした。
日産期間工で実際に働いて感じたこと
配線や細かい部品を取り付ける仕事
日産でも組立工程を担当しました。配線や細かい部品を取り付け、インパクトを使ってボルトを締める作業が中心でした。
同じ組立でも、トヨタとは使う道具や体への負担が違います。僕の工程では、1日に約1,000本のボルトを締めていました。
一番きつかったのは手と指への負担
1回の動作は短くても、それを1日に何百回、何千回と繰り返すと負担が積み重なります。
インパクトを持つ。ボルトを締める。次の場所へ移る。また締める。
これを1日約1,000本。特に手と指がきつかったです。
ライン作業では、「重い物を一度持てるか」だけでなく、同じ動きを毎日繰り返せるかも重要だと実感しました。
トヨタはラインの速さに追われるきつさ。日産はインパクトを使い続けることで、手や指に負担が積み重なるきつさでした。
若い作業者が多く、話せる人もできた
僕が働いた日産の職場は、トヨタと比べて若い作業者も多い印象でした。
休憩中に話せる人もできたため、地元を離れていても、トヨタのときほど孤独を感じませんでした。同じ期間工でも、配属先の年代や人間関係で働きやすさは変わります。
借り上げアパートは快適だが、出費は増えた
日産では、寮費と水道光熱費が無料の借り上げアパートで生活していました。
風呂やトイレを共同で使う必要がなく、仕事が終わったら完全に一人になれます。生活の快適さはトヨタより高かったです。
その代わり、食事やトイレットペーパーなどの日用品は自分で用意します。スーパーへ行くたびに、予定していなかった物まで買ってしまうこともありました。
固定費は抑えられていても、自由に暮らせる分、日々の支出は増えやすかったです。
1年目の手当が大きいうちに満了した
日産は1年目の入社祝い金や皆勤手当が大きい一方で、2年目以降は1年目より受取額が大きく下がると考えました。
そこで約1年で満了し、関東圏の高時給の工場派遣へ転職しました。現在も工場で働きながら、資産形成を続けています。
日産を一言でまとめると
借り上げアパートは快適で、若い作業者とも話しやすい職場でした。その一方で、1日約1,000本のボルト締めは手と指にきました。
どちらがお金を残しやすかったか
月平均手取りだけを見ると、トヨタと日産に極端な差はありません。日産は1年目の入社祝い金や皆勤手当が大きく、受取額には魅力がありました。
それでも、実際に僕がお金を残しやすかったのはトヨタです。
トヨタの共同寮
お金を残しやすい
- 食堂を利用できた
- 共同部分の日用品代が少ない
- 買い物へ行く機会が減った
日産の借り上げアパート
生活が快適
- 風呂・トイレを一人で使える
- 仕事後に完全に一人になれる
- 自由な分、出費は増えやすい
手取りの差より、生活環境の差が大きかった
僕の場合、短期間で貯金するならトヨタの共同寮、プライバシーや生活の快適さなら日産の借り上げアパートでした。
ただし、現在も同じ寮が用意されるとは限りません。寮の種類を重視する人は、応募時に確認した方がいいです。
借金100万円を約8か月で完済した流れ
僕はトヨタを満了したあと、収入に見合わない遊びや浪費によって、約100万円の借金を作りました。
借金を作ったのは自分です。当然、返すのも自分でした。
特別なスキルもない状態で、短期間に100万円を返すのは簡単ではありません。そこで再び自動車工場で働くことを選び、日産の期間工として働き始めました。
毎月約10万円を返済し、合計約70万円を返す。
最後の入社祝い金30万円を返済に回す。
日産で働き始めてから約8か月で、借金約100万円を返し終える。
8か月目は、給料と最後の入社祝い金が重なり、手取りが60万円を超えました。その月に約30万円をまとめて返し、完済できました。
毎月10万円を7か月。最後は入社祝い金の30万円。これで約100万円を返しました。
ここは勘違いしてほしくない
期間工になれば、自動的に借金が消えるわけではありません。僕も借り上げアパートで余計な物を買ってしまうことがありました。
完済できた一番の理由
寮費と水道光熱費が無料だったことに加え、毎月10万円を返済へ回すと先に決めたことです。収入だけでなく、返済額を固定したことが完済につながりました。
期間工をおすすめできる人・できない人
トヨタと日産で働いて感じたのは、期間工は目的がはっきりしている人には強い仕事だということです。ただし、誰にでも向いているわけではありません。
おすすめできる人
- 短期間でまとまったお金を貯めたい
- 借金を返して生活を立て直したい
- 寮生活で固定費を抑えたい
- 同じ作業の繰り返しが苦にならない
- 接客より自分の作業に集中したい
- 交替勤務を続ける目的がある
おすすめしにくい人
- 楽に大金を稼げると思っている
- ラインの速さに合わせるのが極端に苦手
- 手・足・腰などに不安がある
- 夜勤や交替勤務で体調を崩しやすい
- 共同の風呂やトイレに強い抵抗がある
- 目的がないまま何となく応募したい
仕事を覚えたあとは、自分の持ち場に集中する時間が多くなります。人付き合いや集団行動で疲れやすい人でも、担当工程や職場環境が合えば続けられる可能性があります。
ただし、配属される工程は選べないこともあります。未経験でも応募できることと、誰でも楽に続けられることは別です。
期間工の給料と借金返済に関する質問
気になる質問を押すと、回答が開きます。
Q1 期間工なら毎月30万円以上の手取りをもらえますか?
誰でも毎月30万円以上になるとは限りません。
この記事の約33万円と約31万円は、僕が在籍していた当時の受取実績から計算した月平均です。祝い金や満了金などが入った月も含まれています。残業、出勤日数、税金、控除によっても手取りは変わります。
Q2 期間工なら本当に借金を返せますか?
僕は約100万円を約8か月で完済できました。ただ、全員が同じ期間で返せるわけではありません。
僕の場合、毎月約10万円を返済し、8か月目に最後の入社祝い金30万円をまとめて返せたことが大きかったです。収入と同じくらい、毎月いくらを返済に固定できるかが重要でした。
Q3 トヨタと日産なら、どちらがおすすめですか?
僕の実体験では、貯金のしやすさならトヨタ、生活の快適さなら日産でした。
ただし、仕事内容、給料、寮は配属先や入社時期で変わります。最新の募集条件を確認したうえで、自分が何を優先するかで選ぶのがいいと思います。
Q4 期間工の仕事は未経験でも続けられますか?
僕も最初からライン作業をうまくこなせたわけではありません。
毎日同じ作業を繰り返すうちに、少しずつ体が動きを覚えました。ただ、どの工程に配属されるかで負担は大きく変わります。未経験でも応募できますが、最初から楽だと思わない方がいいです。
まとめ|期間工は生活を立て直す選択肢になった
期間工は、決して楽な仕事ではありません。速いラインや交替勤務に慣れる必要があり、配属工程によっては手や足、腰に大きな負担がかかります。
それでも僕は、トヨタで1年満了時に約160万円を貯め、日産では約100万円の借金を8か月で完済できました。
同じ期間工でも、仕事内容、人間関係、寮の環境によって、働きやすさもお金の残り方も変わります。給料の数字だけでは分からない部分です。
期間工になれば、誰でも人生が変わるとは言えません。ただ、新卒の会社をすぐに辞めた人、借金を返したい人、今の生活を変えたい人にとっては、再出発のきっかけになる可能性があります。
僕自身も、まだFIREを達成したわけではありません。現在も工場で働きながら資産形成を続けています。
期間工は楽ではない。それでも僕にとっては、お金と生活を立て直すための仕事になりました。
僕が新卒で入った会社を4か月で辞め、トヨタ期間工を選ぶまでの経緯は、こちらの記事で詳しく書いています。
▶ 新卒4か月で退職した僕が、トヨタ期間工を選ぶまでの話
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